体内毒素 有害重金属シリーズ2 アルミニウム

アルミニウム
身近だけれど注意が必要な金属
アルミニウムとは?
アルミニウム(元素記号Al、原子番号13)は、
私たちの生活の中でとても身近な金属です。
地殻中で酸素・ケイ素に次いで多く、
金属としては最も豊富
銀白色で軽く、熱や電気をよく通す
ルビーやサファイアの
母体鉱物も酸化アルミニウム
アルミニウムの特長
✅ 軽くて丈夫(鉄の約1/3の重さ)
✅ 加工しやすく、柔軟性が高い
✅ サビにくく(耐食性)、非毒性、非磁性
✅ リサイクル性が非常に高い
どこに使われている?
私たちの生活のあらゆる場面に登場しています。
食品分野
アルミホイル、缶飲料、カップ容器
鍋やフライパン、焼き型など調理器具
→ 軽くて熱伝導が良いため、調理効率が上がります。
その他
工業材料(塗料、セメント)
医療(ワクチン補助剤、投薬、透析剤)など
体に入ったアルミニウムはどうなる?
通常は腎臓から排泄されますが、
排泄能力が未熟な乳児や、
腎機能が低下している方は
体内に蓄積しやすくなります。
摂取量と規制
国際機関では、
アルミニウムの摂取量上限(PTWI)
1989年:7mg/kg体重/週
2006年:1mg/kg体重/週
2011年以降:2mg/kg体重/週
と見直してきました。
主な摂取源
食品添加物や加工食品に
多く含まれており、
穀類、砂糖類、菓子類、
調味料、嗜好飲料が主な摂取源です。
アルミニウムが使用されている食品等の添加物
膨張剤として(ベーキングパウダー)
一部の菓子パン(メロンパンなど)
焼き菓子(スポンジケーキなど)
揚げ菓子(ドーナツなど)
蒸し菓子(小麦饅頭など、蒸しパン)
色止め剤として
漬物(ナスの漬物、シソの実漬けなど)
形状安定剤として(煮崩れ等の防止)
魚介類(たこ、いか、くらげ、うになどの魚介類)など
品質安定剤
野菜等(芋、豆、ごぼう、レンコン、栗など)の煮物
着色料として
食品全般
浄水として
水道水等
日本でも過去、
小児でPTWIを超過する
ケースがありましたが、
現在は改善傾向にあります。
アルミニウムが体に及ぼす影響
毒性メカニズム:
マグネシウム、カルシウム、鉄などの
金属バランスを乱し、酵素機能を阻害、
酸化ストレスを増大させる
神経への影響:
脳や神経に蓄積すると、
認知症様症状、骨軟化症、貧血などが
報告されています。
特に透析患者さんや
腎機能が弱い方は注意が必要です。
子どもへの影響
多動、学習障害、自閉症の子どもで
脳内アルミニウム量の増加が報告されており、
成長期やミネラル不足時は
影響が現れやすいとされています。
漢方的視点から
中医学では、
腎は骨や脳(髄海)を支える臓腑と
考えられています。
アルミニウムが蓄積し腎の働きが弱くなると、
骨や脳の健康にも影響しやすくなります。
また、
解毒をつかさどる肝の負担も
増えるため、
ミネラルバランスを整えること、
腎肝を補うことが重要です。
妊活中の方へ
妊活中の女性は、
体に不要な金属がたまらないよう
デトックス力(腎と肝の機能)を
高めることがとても大切。
・加工食品を減らす
・食品添加物の少ない食事を心がける
・ミネラルを意識して補給する(亜鉛、マグネシウム、鉄など)
これらの生活習慣改善が、
卵子や子宮の環境づくりにもつながります。
アルミニウムはとても便利で、
私たちの暮らしを支えてくれる金属ですが、
過剰摂取や体内蓄積には注意が必要です。
体の解毒力を高め、
いらないものはきちんと
外に出せる体質を
つくっていきましょう。
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