妊活中にもおすすめしたい旬のいちじく~腸・女性ホルモン・食べ方のお話~
夏の終わりから秋にかけて旬を迎えるいちじく(無花果)。
やさしい甘さと、プチプチ、とろっとした食感。
私もこの季節になると楽しみにしている果物のひとつです。
実はいちじく、
妊活中の女性にも取り入れてほしい旬の食材です。
「いちじくを食べれば女性ホルモンが増える」と
いう単純な話ではありません。
注目したいのは、
いちじく → 食物繊維 → 腸内環境 → 女性ホルモン
というつながりです。
女性ホルモンと「腸」は関係している
近年、腸内細菌と女性ホルモンの関係が注目されています。
そのキーワードのひとつが、
「エストロボローム(estrobolome)」。
これは、腸内細菌がもつ働きのうち、
エストロゲン(女性ホルモン)の代謝に
関わる機能の集まりを指す言葉です。
女性ホルモンというと卵巣だけを考えがちですが、
実際には肝臓で代謝され、
腸へ排泄されたエストロゲンの一部が、
腸内細菌の働きによって再び体内へ戻ることがあります。
つまり、
腸は女性ホルモンの代謝とも無関係ではないのです。
妊活では、
卵巣や子宮だけを見るのではなく、
腸内環境を整えておくことも大切だと考えています。
そこで「いちじく」
いちじくには、水溶性食物繊維のペクチンなどが含まれています。
食物繊維は便通を整えるだけでなく、
腸内細菌の環境を支えるためにも大切です。
また、いちじくにはカリウムやポリフェノールなど、
植物がもつさまざまな成分も含まれています。
ひとつの栄養素だけを取り出して摂るのではなく、
旬の食材を“丸ごと”いただく。
妊活中の身体づくりでは、
こうした毎日の積み重ねも大切にしたいですね。
いちじくは、まず「生」で
私がおすすめしたい食べ方は、まず生のまま。
いちじくには、
たんぱく質を分解する酵素(プロテアーゼ)が含まれています。
こうした酵素は熱に弱いため、
加熱すると酵素としての働きは低下します。
これは、大根や長芋なども同じです。
大根おろしや、
とろろなど、昔から日本人が「生」で食べてきた食べ方にも、
食材の性質を生かした知恵があります。
もちろん、
私たちの消化の主役は身体の中で作られる消化酵素ですので、
「生野菜や果物の酵素を摂れば消化がすべて良くなる」という意味ではありません。
でも、生で食べる良さを知っておくのはおすすめです。
焼いたいちじくも美味しい!
いちじくを軽くソテーすると、とろ~っと柔らかくなり、
甘みが引き立って、とても美味しくなります。
加熱すると熱に弱い酵素の活性は失われますが、
温かくすることで食べやすくなるのもメリット。
特に、冷たいものを食べると胃腸がつらい方には、
「生が絶対にいい」と決めつけず、その日の体調に合わせる。
これも大切な食養生です。

傷みやすいので、私は「冷凍」します
いちじくは美味しいのですが、傷みやすいのが難点。
そこで私は、食べきれない分は冷凍しています。
そして、完全に解凍せずに半解凍で食べるのがお気に入り。
シャリッと冷たく、中はとろ~り。
まるで天然のいちじくシャーベットです。
甘いアイスやお菓子が欲しくなった時にも、
旬の果物をデザートとして楽しむのもいいですね。
妊活は「何を足すか」だけではありません
妊活というと、
「葉酸を飲まなくちゃ」
「ビタミンDが足りない」
「CoQ10がいいらしい」
と、どうしても「何をサプリメントで足すか」に目が向きがちです。
もちろん必要な栄養を補うことも大切です。
でも、その前に考えてほしいのが、
腸は元気かな?
きちんと食べられているかな?
きちんと消化・吸収・排泄できているかな?
ということ。
女性ホルモンも、腸も、肝臓も、卵巣も、子宮も、
別々に働いているわけではありません。
身体は全部つながっています。
だからこそ妊活では、
ひとつの成分だけを見るのではなく、
身体全体を整えていくことが大切です。
旬のいちじくも、そのための小さな一歩。
生で。
焼いて。
余ったら冷凍して半解凍で。
旬の恵みを美味しくいただきながら、
腸から女性の身体を整えていきましょう。

