妊活ブログ—栄養—

フェリチンが低い=鉄を飲めばいい、は本当?

「疲れやすいから、鉄を飲んでいます」

「フェリチンが低いと言われて、サプリを続けているんです」

カウンセリングをしていると、こんな声をとてもよく聞きます。

もちろん、鉄はとても大切な栄養素です。

血液の中で酸素を運ぶヘモグロビンの材料になるだけでなく、
ミトコンドリアでエネルギーをつくるときにも欠かせません。

だから足りなくなると、

●疲れやすい
●だるい
●息切れがする
●集中できない
●髪が抜ける

といった、いろいろな不調につながることがあります。

でも、私はいつも思うんです。

「鉄が少ないのは分かった。では、なぜ少なくなったんだろう?」

ここを見ないまま、鉄だけを足し続けて、本当にいいのかな、と。

「鉄不足=鉄を足す」だけじゃない

身体は、そんなに単純ではありません。

同じようにフェリチンが低い人でも、
理由は人によってまったく違います。

●月経で失っている人
●そもそも食事の量が足りていない人
●胃腸が弱くて、食べても吸収できていない人
●身体のどこかに、慢性的な炎症がある人

だから私は「何が足りないですか?」だけでなく、

「なぜ足りなくなったんですか?」

を一緒に考えることを大切にしています。

私が大切にしているのは「血液の質」

私たちの細胞は、血液から酸素や栄養を受け取っています。

卵巣も、子宮も、脳も、肝臓も、腸も、みんな同じです。

どんなに良い漢方やサプリを飲んでも、
それを必要な場所まで届けてくれるのは血液なんですよね。

だから「血流を良くしましょう」だけではなく、

そもそも、どんな血液が流れているの?

という「血液の質・数・量」を見ていきたいと思っています。

材料になる
タンパク質、鉄、ビタミン、ミネラルは足りているか


酸化ストレスが強くなっていないか


それを全身に届けられる状態か

ここまで考えて、はじめて「身体を整える」ということにつながっていくのだと思います。

その血液の材料は、「腸」から入ってくる

そして忘れてはいけないのが、腸です。

鉄もタンパク質もビタミンもミネラルも、口から入れただけでは終わりません。

消化されて、腸から吸収されて、はじめて身体の中で使えるようになります。

だから、

「いろいろ飲んでいるのに、変わらない」
「ちゃんと食べているのに、いつも疲れている」

という方は、足す前に、

ちゃんと吸収できる身体なのかな?

を見てみる必要があるかもしれません。

胃腸の調子、お通じ、食生活、腸内環境。

私は、ここがとても大事だと思っています。

慢性炎症があると、「鉄はあるのに使えない」ことも!!

もうひとつ、見逃したくないのが慢性炎症です。

身体の中で炎症が続いていると、
「ヘプシジン」という鉄の調節に関わる物質が増えます。

すると、腸からの鉄の吸収が抑えられたり、
体に蓄えていた鉄が血液中に出にくくなったりするんです。

つまり、

鉄がゼロなのではなく、「あるのに、うまく使えない」

という状態が起こることがあります。

だから血液検査も、
ヘモグロビンだけで判断するのではなく、
フェリチン、血清鉄、TSAT、CRPなどを組み合わせて見ることが大切になります。

「鉄が低いから、鉄を足そう」

それだけでは足りないこともある、ということなんです。

鉄は、多ければいいわけでもありません

逆に、鉄は増えすぎても困ります。

私たちの身体には、余分な鉄を積極的に外へ出す仕組みがほとんどありません。

必要以上にたまって、
反応性の高い鉄が増えると、
活性酸素を生み、
脂質やタンパク質、DNA、
そしてミトコンドリアにまで
酸化ストレスを与える可能性があります。

鉄は、

足りなくても困る。でも、余っても困る。

だから
「女性だから鉄」「疲れているから鉄」と
自己判断で長く飲み続けるのではなく、
今の身体の状態を確認しながら考えてほしいんです。

(※すでに飲んでいるものを、自己判断で急にやめる必要はありません。
気になる方は、検査結果を見ながら主治医や私たちに相談してくださいね。)

「何を飲めばいいですか?」の、その前に

カウンセリングでは、よくこう聞かれます。

「私には、どの漢方がいいですか?」
「どのサプリを飲めばいいですか?」

でも、その前に見たいものがあるんです。

●血液の質・数・量はどうか
●腸でちゃんと吸収できているか
●慢性的な炎症はないか
●取り込んだ栄養を、エネルギーに変えられているか

同じ「疲れる」でも、原因は同じじゃない。

同じ「鉄不足」でも、その背景は同じじゃない。

10人いれば、10通りの身体があります。

だから漢方薬ピュアでは、検査の数字や症状だけでなく、
食事、胃腸の状態、生活習慣、血流など、
いろいろな角度から今のあなたの身体を一緒に見ていきます。

足りないものを、ただ足していく。

それだけじゃなくて、

「なぜ今、この身体になっているんだろう?」

そこを一緒に探していくのが、私のカウンセリングです。

こんな方は、一度身体全体を見直してみませんか
いろいろ飲んでいるのに、なかなか変わらない
検査では大きな異常がないのに、なんとなく調子が悪い

漢方や栄養は、何を選ぶかももちろん大切です。

でも、その前に。

受け取れる身体。運べる血液。そして、使える身体。

そこから、一緒に整えていきませんか。