不妊治療コラム—不妊の原因—

【妊活の新常識?】検査で「異常なし」でも見落としがちな”糖化”チェック、してみませんか?

「年齢とホルモン値」だけで、十分ですか?

妊活を始めると、AMH(卵巣予備能の目安)や精液検査など、いろいろな数値と向き合うことになります。

でも、こんなふうに思ったことはありませんか?

「検査では大きな問題がないと言われた。でも、自分の体の”コンディション”は本当に整っているんだろうか」

その答えのヒントになるかもしれないのが、「糖化」という視点です。

「糖化」って何? ― 体の”コゲ”のようなもの

糖化とは、体内の余分な糖がタンパク質や脂質と結びついて、AGEs(終末糖化産物)という物質ができる反応です。ホットケーキが焼けて茶色くなるようなイメージで、体の中にも”コゲ”がたまっていくと考えるとわかりやすいでしょう。

このAGEsがたまると、酸化ストレスや慢性的な炎症が起こりやすくなります。

そして研究では、男女どちらの妊孕性(妊娠する力)にも関わる可能性が示されています。

女性にも、男性にも。AGEsが関わる可能性のある場所

女性の場合

  • 卵胞液にAGEsがたまると、卵子の質、受精率、胚の発育に影響するという報告があります
  • 肥満の女性では、子宮の中のAGE濃度が痩せた女性の約3倍だったという研究があります。着床への影響も指摘されています
  • PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関わりも研究されています

男性の場合

  • AGEsを多く含む餌を与えたマウスで、精子の数や運動率の低下、精子DNAの損傷が確認されています
  • 乏精子症・精子無力症の患者さんで、血中AGEsが高いという報告もあります

妊活は、女性だけのものではありません。ふたりで一緒に整えていくものです。

糖化は、日々の生活からたまっていく

AGEsは、こんな習慣で増えやすくなります。

  • 血糖値が高めの状態が続く
  • 喫煙
  • 加齢
  • 揚げ物、焼き物、こんがり焦げ目のついた食事、加工肉、加工食品が多い食生活

つまり、毎日の食事や習慣で、自分で変えていける部分が大きいのです。

でも、糖化は”見えない”。だから測ってみる

糖化のやっかいなところは、自覚症状がないことです。そこで役立つのがAGE Readerです。

  • 腕を置くだけ。採血は不要です
  • 数分で結果が出ます
  • 皮膚に長年たまったAGEsを、光(自家蛍光)で測定します
  • 何度でも気軽に測れるので、生活を変えた後の再チェックにも向いています

「なんとなく気をつけているつもり」が、数字になって見えるようになります。

実際に見てみると、食事や生活習慣を見直すきっかけになる方がたくさんいます。

測定してからのステップ

  1. 測定:今の糖化レベルを知る
  2. 可視化:年齢相応か、高めかを把握する
  3. 改善:食事・運動・睡眠・体重管理・禁煙を見直す
  4. 再評価:数か月後にもう一度測って、変化を確かめる

ここでは、調理法のちょっとした工夫が役立ちます。

AGEsが増えやすい AGEsを抑えやすい
揚げる・焼く・グリル 蒸す・茹でる・煮る
強い焦げ目 低温でじっくり加熱
加工肉・加工食品 野菜・果物・全粒穀物・魚・豆類
高糖質×高脂肪 酢やレモンなど酸味をプラス

いきなり完璧を目指す必要はありません。

「今日は焼くより蒸してみよう」くらいの一歩で十分です。

大切なお願い:正しく知っておいてほしいこと

誤解のないよう、お伝えしておきます。

  • AGE Readerは、不妊の診断や、妊娠できるかどうかの予測をする検査ではありません
  • AMH、胞状卵胞数、精液検査など、標準的な不妊検査の代わりにもなりません
  • 食事でAGEsを減らせば妊娠率が上がる、と証明した大規模な研究はまだありません

AGE Readerは、あくまで「体の糖化リスクを知り、生活を見直すための、やさしい入り口」です。

標準的な検査と組み合わせながら、上手に活用してください。

それでも、私はこう考えています。

予防できることは、早めに取り組むのがいちばん。

糖化対策は、妊孕性のためだけでなく、

血糖・血管・炎症といった全身の健康にもつながります。

まとめ:まずは「今の自分」を知ることから

  • 糖化(AGEs)は、男女の妊孕性に関わる可能性がある”見えない要因”
  • 食事・喫煙・血糖など、自分で変えられる部分が多い
  • AGE Readerなら、痛みなし・数分・採血なしで現状がわかる
  • 測って終わりではなく、測って、変えて、また測ることが大切

妊活は、ふたりで整えていく時間でもあります。その第一歩として、まずは今のコンディションを見てみませんか?